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齋藤先生亡き後・・・・

齋藤秀雄(もう歴史上の人物だと思うので敬称は略)が亡くなって、今年でもう30年だそうだ。
その関係で、NHKBShiで関連番組をやっていたので見る。

歌え! 全身で歌え!証言ドキュメント  教育者 齋藤秀雄の真実
12月25日(土)   09:30 ~ 11:00 
この番組の謳い文句は

クラシック音楽教育に生涯を捧げた齋藤秀雄が亡くなってことしで30年になる。この先生がいなければ、こんなにたくさんの日本人音楽家が世界を舞台に活躍することはなかっただろう。 番組では、教育者としての齋藤秀雄の生涯の記録、小澤征爾をはじめとする教え子たちが語る師の思い出、それにサイトウ・キネン・オーケストラの活動の模様も交え、戦後日本のクラシック音楽界に希代の教育者が遺したものを検証してゆく。

となっているのだが、「検証」というより齋藤先生マンセー番組になってたような。(ひとつには昔から齋藤秀雄、小澤征爾およびその関係者を取り上げてきたテレビマンユニオン製作というのもあるのか。)
チェロを弾く人間、あるいは齋藤秀雄の音楽教育に関心のある人間だったら知ってるネタばかり(=関係書物で出てきた話ばかり)で、新ネタとしては指揮者・飯守泰次郎氏による「演奏解釈」の授業の再現くらいか。これは、演奏解釈という体系化に向かないものをどう伝達するかという点でなかなか興味深かった。
桐朋出身・関係の音楽家の方々には、へっぽこアマチュアである自分も大変世話になっているのでどう書けばいいのか難しいのだが、齋藤秀雄の教育をどう発展させるかということの道筋が見えていないような気もする。
ただ、「暮らしの手帳」もそうだし、桐朋学園の音楽教育も、偉大なしかもキャラが濃すぎである創始者の後をどう維持、発展させていくかは大変だとも思う。

サイトウ・キネン・オーケストラ 特別演奏会
で、記念しての演奏会はこちら。

1.モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
2. バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008 VC:植木 昭雄
3. ワグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」 から    「前奏曲とイゾルデの愛の死」 SOP:緑川まり
4. リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ VC:古川 展生
5. バッハ齋藤秀雄 編曲: シャコンヌ
[ 2004年9月1日, 長野県 松本文化会館 ]
6. バルトーク: 弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106 ( バルトーク作曲 )
[ 2004年5月24日, ベルリン・フィルハーモニーホール ]
指揮:秋山 和慶(1)、飯守 泰次郎(3)、小澤 征爾 ( 5, 6 )
感想だが、まずサイトウキネンのK.136のディヴェルティメントは、指揮者がだれであろうとどこにもないこのグループだけの節回し(こぶし?)があって、生理的にダメです。ごめんなさいです。 チェロ独奏2人についてはよく弾けていると思うが、もうひとつ訴えてくるものがないのはなぜ。 また、「シャコンヌ」は前日の番組でもリハーサル光景をやってて、「へえ、やったことある人いないんだ」と小澤征爾が言っていたが、小さい子どものオーケストラならともかく、齋藤秀雄を直接知らない、従って師を偲ぶという意味もない、いい大人がこの曲を弾くことの意義というのはどこにあるのだろう。マーラー編、ストコフスキー編のバッハはそれはそれでバッハ受容史を追体験するという意味があるが。 「トリスタン」は歌も含めて文句なしだが、だれか歌手にバブル期に流行ったような流行遅れな色の口紅を塗るのをやめさせてください。あと、あの白いドレスも。 「弦・チェレスタ」も、とりあえず楽器弾くのは上手いのでよしとしよう。(嫌味ではないです。)

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