最近聴いたCD
最近とは3月14日~25日のあたり。
実は、1988年より花粉症患者となっているこの身は,この季節、抗アレルギー剤を飲んでいるのに、日頃からスキあらばすぐ惰眠をむさぼってしまう体質がパワーアップ。
帰宅してもテレビを見ているうちに寝てしまう、浴室で2時間くらいは平気で寝てしまう。音楽鑑賞の重要な場でもある通勤時間も、学校が春休みで行きの電車もすぐ座れてしまうのもあって、爆睡の場(何回か終点で隣の人に起こされてしまったorz)。
といいわけばかりであまりCDが聴けていない。多くのブログには「こんどこそ」とか「気分一新」とかいいわけがあるそうだ。
○ミトロプーロスの1954年ザルツブルク音楽祭ライブ(Orfeo)
・シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op.61
・プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調 Op.100
ミトロプーロス指揮ウィーンpo.
1954年8月21日、ザルツブルク祝祭劇場でのライヴ録音(モノラル)。
整理して出てきた未開封CD。
シューマンはいい意味での、熱い、ド迫力、でも細部にも気を使っている演奏で満足。
プロコフィエフはこの指揮者が得意としていた曲らしく、また20世紀の傑作交響曲のひとつらしいのだが、自分にとっては今一つピンとこない曲でもある。やたら鳴り物が多い大編成で、ずっとハイになりっぱなしで、オーケストラの技を堪能する以外の聴き所がいまだによくわからない。
なお、演奏と時代背景を結びつけるのはどうかとは思うが、1954年という年代を考えると「ソ連の新しい音楽」を西側の国で演奏することの意義もあると思われ、演奏後の聴衆の反応は熱狂的である。
関係ないけど、この曲が初演されたのは1945年でショスタコーヴィチの交響曲第9番もこの年の初演、つまり初演60年であるということだ。
○カラヤン指揮「春の祭典」とプロコフィエフ交響曲第5番(DG)
上のCDを聴いた後店頭でこの商品を見て、「春の祭典」は聴いたことがあったが、プロコフィエフは聴いたことがないのを思いだし購入(ちなみにアマゾンにあるデータはこれで入手困難なようだ)。
「春の祭典」は久しぶりに聴くと、最近の流行からすると重い、分厚い響きの演奏だ(天を恐れずに言ってしまうと「鈍重」かも)。カラヤンはベルリン・フィルのサウンドからドイツ的特性を抜き去ってしまった戦犯扱いされることもあるが、やっぱりこれはまぎれもなくドイツのオーケストラの音である(ついでに思い出したが、「ローマの噴水」も「ラインの黄金」みたいに聞こえる)。
この録音は、1975年12月、76年12月、77年1月と細切れに行われ、演奏の「つぎはぎ」ぶりについてはいろんなうわさがあるようで、例えば、第2部の11拍子ところは気に入った音を11回分つぎはぎしたとかという話をきいたことがある。もちろん、自分の能力ではそれは確かめようがないが、いずれにせよカラヤンの「カラヤン度」が高かった時代のもので、初めてこの曲を聴く人にはぜったい薦めないが、変わったものを聴きたいなら薦めるだろう。
プロコフィエフは1968年9月18日から24日の録音で、ちなみに同月21~24日にはあのロストロポーヴィッチとのドヴォルジャークのチェロ協奏曲を並行して録音していたようだ。
これも「カラヤン度」の高い時代のもので、カラヤンにとって演奏頻度が高いレパートリーとは思えないが、ミトロプーロスのような熱狂がない分、さらにこのコンビの完成度を堪能させてくれる。
(「カラヤン」でぐぐったら「粘着加工のカラヤン株式会社」というのが出てきた。←つまんないこと書いてすみません。)
○マタチッチ指揮フランス国立O.のブルックナー交響曲第5番(naive)
日本の正統派ブルックナーヲタの皆様が大好きなマタチッチによる交響曲第5番で、この演奏は以前海賊盤で出ていたそうだが正規盤での発売は初めてとのこと(録音データはここ。
マタチッチのこの曲の演奏ではチェコpo.とのものがあるが、それと同様に楽譜は改訂版を参照している箇所もあるようだ。
正直なところ、交響曲第5番の改訂版は、真面目にやればやるほど、不敬とそしられそうだが自分にとっては「お笑い」に近づいてしまうようで、世評高いクナッパーツブッシュのこの曲の演奏を初めて聴いたときはゲラゲラ笑ってしまった。(ああ、これも怒られそう。)
マタチッチのこの演奏も第1楽章の終わりなど、お笑いの「ツボ」にはまる演奏である。気宇壮大というか豪放磊落を絵に描いたような演奏なので、そういうブルックナーが好きな人にはお勧めであることは確かだが、楽譜、研究を踏まえてやらないとやだという人にはお勧めできない。