東京シティフィル第190回定期演奏会 「ラテン・アメリカ音楽への誘い」(6月15日)
東京シティフィル第190回定期演奏会 「ラテン・アメリカ音楽への誘い」
レスピーギ:ブラジルの印象
コープランド:クラリネット協奏曲
ヒナステラ:バレエ組曲「エスタンシア」 作品8a
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第8番
指揮:矢崎彦太郎 クラリネット:赤坂達三
また中断してました。自分の意志薄弱さに嫌気がさす毎日。
過去は振り返らず再開してみる。
このコンサートは、先日オーケストラの練習で行った江東区の施設にチラシがあって知ったもの。仕事も間に合いそうだったのでレッツゴー。
コープランド以外は実演に接するのは初めてである。ブルヲタでもこういう曲目は好きだったりもする。
いちばん印象に残ったのは「エスタンシア」。曲の長さがダレない程度でもあるのも影響しているのだろうが、爆発するエネルギーというのはないが、打楽器の大活躍とともに曲の楽しさが素直に出ているまとまった演奏。
コープランドは、甘いマスクのクラリネット奏者・赤坂達三氏の演奏は初めて聴いたが、クラリネット協奏曲の種類がさほど多くないからレパートリーにしているのだろうが、ポップスも手がける演奏家にしては意外に端正というかジャズ的、民族音楽的要素が強くない演奏で、それを期待すると少々物足りない演奏であった。上手いのは間違いないのだが。
「ブラジルの印象」は、一般的レパートリーにならないのもむべなるかなという曲である。部分的にはっとするところもあるのだが、長続きしないというか。別のオーケストラで聴いたら印象が違うのかもしれないが。
「ブラジル風バッハ」第8番は2曲めの弦楽器のメロディが美しいが、下手をするとムード音楽的になりそうで(弦のユニゾンもあったりする)、(おそらく)短時間の練習で聴かせるようにするのは難しい曲であると思った。プログラムも「エスタンシア」を最後にすると盛り上がって終わったのではないか。
シティフィルの演奏を聴いたのは久しぶりであるが、財政等環境がよくないなか団員も少なく、コープランド以外の曲では演奏するのに人数がやや少ないと思う(弦は14-12-10-8-7)アマチュアではないので18型の必要はないだろうが、このオーケストラの最大の売り物で集客力もある飯守泰次郎指揮ワーグナーなどドイツロマン派ものをやるときはどうしているのだろうか。シティフィルのサイトを見ると、団員、事務局員の異動も激しいようで気になった。