« 2005年06月 | メイン | 2005年08月 »

2005年07月11日

ハイティンクのブルックナー交響曲第8番

ブルックナー月間は終わったが、これを買って放置したままだったので、聴く。

ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 ベルナルド・ハイティンク指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 2005年2月18,20日、アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)、自主製作盤 (詳細はこちらでも)

去年この指揮者のこの曲の来日公演(シュターツカペレ・ドレスデン)が聴けなかったのが残念。
ハイティンクのこの曲の5種の演奏のうち、自分で持ってるのはこれが4種めとなるが、聴けば聴くほどなぜ日本のブルックナー愛好家はハイティンクに対する評価が低いのか謎である。
この曲、煽り音楽としてやろうと思えばいくらでもできるつくりであるが、煽りモードにはならず、音楽をきっちり再現して自然に盛り上げるのがさすがであり、満足感をもたらすのである。
ちなみに、キング・インターナショナル作文章では(上のリンク先でも読める)

金管の咆哮が凶暴なスケルツォ

ってなっているが、確かに馬力はあるがどこをどう聴けば「凶暴」にきこえるのか。
そんな子はおうちに帰って、○(ピー、以下自粛)でも聴いてなさい。

ベッドで録画を見る

出張から帰り土日コンサートに行ったり、野暮用をかたずける予定だったのだが、金曜日深夜から体調が悪くなり、土日はめずらしく食事もとれずベッドの上でのヒキコモリ生活。
たまったテレビの録画などを見る。

[その1]
○N響演奏会(第1545回 2005年6月 A定期公演、7月2日)
ブラームス: ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調
フランク: 交響詩「のろわれた狩人」
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」 [1919年版]
ネルソン・フレーレ (ピアノ(ブラームス))
アンドレイ・ボレイコ指揮、NHK交響楽団

フレーレも1944年生まれだから、もう還暦ということになるわけで、風貌はオジさんというよりおじいさん。
演奏も悠々泰然、叙情性優先という感じで、この曲を書いた若いブラームスの疾風怒濤のパッションを全面に出してないとヤダという向きには受け入れにくい演奏。キラキラしたパッセージはさすがだと思う。
フランクの曲は恥ずかしながら、この曲だという意識をもって聴くのは初めてだが、やたら金管楽器が咆哮していて金管奏者は大変だと思うが、この曲について言えば目立つ破綻もなく安心して聴けた。曲自体は「?」。金管楽器をやる人ならやってみたい人もいるだろう。
火の鳥は、デュトア効果の遺産もあってか、曲に素直に浸れた。

[その2]
○N響演奏会(第1544回 6月B定期公演、6月22日, サントリーホール)
ボロディン: 歌劇「イーゴリ公」 から「ダッタン人の踊り」
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
タン・ドゥン:「ザ・マップ」―チェロとビデオとオーケストラのための協奏曲 [2003]

アンシ・カルットゥネン (チェロ、3曲目)
タン・ドゥン指揮、NHK交響楽団

前半は有名曲を入れないと、お客が来てくれないからだろうが、自作以外の指揮に習熟しているとは思えないタン・ドゥンに振らせる意味があったのか疑問。しかも、音楽に詳しくない人にもわかってしまうような傷があって(特に「ロミオとジュリエット」のフルート)、少々不安になる。

「マップ」は、演奏に先立ち作曲家からトークがあった。
主旨は、
・中国湖南省に生まれ、その原風景を懐かしくそして大切な意識として持っている。
・そうした中国の地方独特の伝統や風習が失われていくことをさびしく思っている。
・だからこそ、地方文化や伝統と現代の西洋音楽を融合させて作品として残し、古来からの文化を次世代に伝えたかった。
・伝達手段として伝統楽器の演奏をビデオで上映し融合する手法を選んだ。
というようなこと。
カルットゥネンの上手さは楽しめたし、ビデオで上演された少数民族の画像はとても興味深かった(というかこれだけで見たい!)、曲としては少々アイディア倒れのところも。ビデオとチェロ独奏の「競演」は、やっぱり不自然。音楽そのもので勝負してほしい。

[その3]
○N響アワー - 名演奏プレイバック ~パリの知性・ロンドンの気品  ふたりの女性ピアニスト -
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271
 アンヌ・ケフェレック(ピアノ)、アラン・ギルバート指揮(1998年4月23日)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466から 第2、第3楽章
 イモジェン・クーパー(ピアノ)、ホルスト・シュタイン指揮(993年11月11日)

ケフェレックの先生もブレンデルだったとは池辺先生の話で、初めて知った。
演奏として文句なしに楽しめたのはケフェレック。音色、リズム、テンポなど計算し尽くされているが、計算されていないようにきこえるのはさすが。「モーツァルト弾き」とされている女流ピアニストには、単にテクニック不足を言い換えただけじゃないかというのもいるが、ケフェレックの場合は美しいだけでなく強靭でもある。
芋じゅん、じゃなくてクーパーはブラームス寄りというか「重い」演奏。曲がK.466ということと、指揮者の影響もあるのだろうが。

2005年07月06日

全日空機内サービス

ANAに乗って金沢へ出張へ。
久しぶりに機内オーディオサービスを聴いてみたりする。長年の謎だが、なぜ三雲孝枝はこの案内をやっているのか。仕事に困っているわけでもなかろうに。
「日本におけるドイツ年」で「ドイツの作曲家」らしい。
曲目がこれから仕事に出かけよう、観光に出かけようという意気を見事に消沈するようなラインアップで、メモしておく。
(マーラーはドイツの作曲家ではないが東芝EMIの宣伝でつけたしらしい。)
デュ・プレって久しぶりに聴くと、意外にラフな演奏か?

[ドイツの作曲家]
J.S.バッハ:
パルティータ 第6番 ホ短調 BWV.830
 I. トッカータ
アレクシス・ワイセンベルク/ピアノ


ベートーヴェン:
チェロ・ソナタ 第5番 ニ長調 作品102-2
 第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ
ジャクリーヌ・デュ・プレ/チェロ
ダニエル・バレンボイム/ピアノ


ブラームス:
クラリネット五重奏曲 作品115
 第1楽章:アレグロ
ザビーネ・マイヤー/クラリネット
アルバン・ベルク四重奏団


ワーグナー:
歌劇「タンホイザー」より 巡礼の合唱「故郷よ、また見る野山」
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ/バリトン
エリザベート・グリュンマー/ソプラノ
フランツ・コンヴィチュニー/指揮
ベルリン国立歌劇場合唱団&管弦楽団


J.S.バッハ:
パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV.825
 I. プレルーディウム
ピョートル・アンデルジェフスキー/ピアノ


マーラー:
交響曲「大地の歌」
 第1楽章 大地の悲しみに寄せる酒の歌
 第3楽章 青春について
 第4楽章 美について
ガリー・ベルティーニ/指揮
ケルン放送交響楽団