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2005年10月27日

ジュリーニのドヴォジャーク交響曲第8番など

先日、ジュリーニ&ロサンジェルス・フィルのブラームス交響曲第2番を聴いたので、突如、昔々聴いた演奏が懐かしくなり、「カルロ・マリア・ジュリーニの芸術」を何枚か追加購入してしまった。

ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 作品88
シューベルト:交響曲 第4番 ハ短調 D.417《悲劇的》
シカゴ交響楽団、指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
録音:1978年3月 シカゴ

厨房じゃなかった中坊、高校のときにFMで放送されたのをエアチェック(死語)してよく聴いた演奏。
ややレガート過剰なきらいはあるが、どのパートもよく歌い、雄弁で、遅めのテンポなのに重たくない。

ちなみにHMV のサイトに許光俊センセイのジュリーニ追悼文が載っているが、


日本には1980年代、ロス・アンジェルス・フィルと来たきりだった。私は幸いにも、そのときのおよそアメリカのオーケストラらしくない厳粛な音楽に三晩つきあった。

って、「アメリカのオーケストラらしくない」というのもツッコミどころではあるが、おいおいその(1982年)前にイスラエル・フィル(1960年)とウィーン交響楽団と(1975年)来ているんだが。ちょっと調べればすむことなのに、クラヲタを抱えたHMVの担当者も気づかなかったんだろうか。

2005年10月25日

サロネン「Wing on Wing」

サロネンと言えば、自作自演集CDを買ったままになっていた、と取り出して聴く。

WING ON WING ESA-PEKKA SALONEN (*1958)

1.Foreign Bodies (2001)
for orchestra
commissioned by the Finnish Radio Corporation
dedicated to Jukka-Pekka Saraste
Part I: Body Language [9:49]
Part II: Language [6:03]
Part III: Dance [3:37]

2. Wing on Wing (2004) [25:45]
ritten for the Los Angeles Philharmonic for the opening of Walt Disney Concert Hall
dedicated to Frank O. Gehry, 豊田泰久, Deborah Borda, Anu Komsi • Piia Komsi, soprano

3. Insomnia (2002) [21:15]
for orchestra
co-commissioned by Suntory Hall, Tokyo and Norddeutscher Rundfunk, Hamburg dedicated to Christoph Eschenbach

World-premiere recordings

Finnish Radio Symphony Orchestra
ESA-PEKKA SALONEN
Recording: Helsinki, Kulttuuritalo, September 2004

アヌ・コムシ、ピア・コムシ*(S)
フィンランド放送交響楽団
指揮:エサ=ペッカ・サロネン
録音:2004年9月、10月


当然のことながら全部世界初録音で、このうち「Foreign Bodies」と 「Insomnia」は2002年12月に、「サントリー国際作曲委嘱シリーズ」でN響とサントリーホールでやったのを聴いている。
(関係ないがそのとき最初に演奏された田中カレンの曲を聴きとおすのがつらかったし、作曲家・指揮者サロネンの審美眼に少々疑いを持ってしまった。)
曲自体の印象はそのときと同様「どこかで聴いたような」という感じで、あと音符は多いので、とかく現代音楽アレルギーなオーケストラプレーヤーの方々も楽しいだろうし、そこは作曲専業でないサロネンだからなのだろう、と思う。

クレンペラー指揮ブルックナー交響曲第6番(Testament)

Testamentから出たライブ。

ブルックナー:交響曲第6番、ブルックナー:テ・デウム

 ヘザー・ハーパー(S)、 ジャネット・ベイカー(Ms)
 リチャード・ルイス(T)、 マリアン・ノヴァコフスキ(Bs)
 BBC合唱団、 BBC交響楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)、録音:1961年1月12日、BBCメディア・ヴェイル・スタジオ (モノラル)


イギリスにおいては(も?)、ブルックナーの交響曲は珍曲扱いだったようで、ウォルター・レッグがなかなか録音させてくれないため、クレンペラーはBBCに交渉し、ラジオの現代音楽専門チャンネルで放送することになった、とのことである。
第1楽章がかなり遅い部類の堂々たる歩みの演奏で、逆に多くの指揮者がのめり込んで歌いまくる第2楽章は速い部類の演奏、というのがいかにもクレンペラーらしい。「阿波踊り」化(もちろん、阿波踊りがいけないのではなくただのバカ騒ぎという意味)した第1楽章、陶酔しきった第2楽章に鼻白むことがときどきあるので、偏屈クレンペラーのやり方が好ましかったりする。
「テ・デウム」も天下堂々。

2005年10月21日

サロネン指揮「トリスタンとイゾルデ」パリ・オペラ座公演(その1)

セラーズの大胆な演出で話題となった公演の録音(2005年5月7日)。放送は10月16日

番組表をメモ。

 - パリ国立歌劇場公演
     ワーグナーの楽劇“トリスタンとイゾルデ” -(1)

「楽劇“トリスタンとイゾルデ”から 第1幕、第2幕」
                       ワーグナー作曲
               (第1幕:1時間19分43秒)
               (第2幕:1時間18分33秒)
          トリスタン…(テノール)ベン・ヘップナー
      イゾルデ…(メゾ・ソプラノ)ワルトラウト・マイア
      国王マルケ…(バス)フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ
      クルヴェナール…(バリトン)ユッカ・ラシライネン
メロート…(バリトン)アレクサンダー・マルコ・ブールメスター
      ブランゲーネ…(メゾ・ソプラノ)イヴォンヌ・ネフ
           若い水夫…(テノール)トビー・スペンス
                (合唱)パリ国立歌劇場合唱団
              (管弦楽)パリ国立歌劇場管弦楽団
               (指揮)エサ・ペッカ・サロネン

  ~フランス・バスチーユ パリ国立歌劇場で収録~
  (ラジオ・フランス提供)


肝心の演出は見れないので音だけ、となるが、サロネンの指揮は濃厚なむせ返るようなワグナーじゃないとヤダヤダという人には向かないかもしれないが、すっきり系音の美しい演奏として十分楽しめた。
歌手については解説のオサーンがいろいろ苦言を呈していたが、生演奏につきものの事故の範囲であろう。
ということで、次回の第3幕に続く。

2005年10月19日

ジュリーニ指揮ロスアンジェルス・フィルのブラームス交響曲第2番

ジュリーニ追悼「カルロ・マリア・ジュリーニの芸術」で発売されたものの1つ。
ブラームスの交響曲第2番が1980年、併せて収録されているシューマン「マンフレッド」序曲が1981年と、デジタル録音初期のもの。初めてこれを聴いたのはもちろんLP、と歳のわかることを書いてみる。
ブラームスの交響曲は後年、ウィーン・フィルと全集を録音しているが、この曲に関しては大巨匠となって重たい感じがするウィーン・フィルとのものより、こちらの方が自分には魅力的である。
もちろんテンポは遅い部類に入り、オーケストラの「格」も違うということになろうが、ブラームスのオーケストラ曲で重要な内声のパートが生き生きときこえ、曲の構造がよくわかる。また、演奏活動の最終期と違って、活力もみなぎっていて、第4楽章のコーダではちょっと加速もしたりする。
なお、第1楽章提示部の繰り返しを行っている。

2005年10月15日

ムーティ指揮ウイーン・フィル演奏会

年中行事化したかのような来日公演。
今年はチケットのはけ具合が必ずしもよくなかったようで、ウィーン・フィルLOVEな某有名サイトさんのところでも余剰チケット情報がずっと出ていたようである。
ウィーン・フィルの来日公演は普段クラシックの演奏会に頻繁に行っているとは考えにくい妙に気合の入った格好をした客層が来るのが常であるが(注)、「未完成」「グレート」やモーツァルトは平日で、きょうのような地味なプログラムを土曜日に持ってきたのは集客も考えてのことなのだろう。
曲目は次のとおり。当初はシュトラウス→ヒンデミット→シューベルトとアナウンスされていた。

シューベルト:交響曲第4番 ハ短調 D417 「悲劇的」(休憩) ヒンデミット:組曲「至高の幻想」 R.シュトラウス:交響詩「死と変容」op.24 (アンコール)ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
文句なしに楽しめたのは休憩後。シューベルトは弦の人数を14型に減らしているが、オーケストラは美しいと思いつつ、今の自分にはヴィブラートかけまくりのスラーでつながったシューベルトは若干の胃もたれ感あり。それでも、第3楽章のいい意味での田舎くささはウィーン・フィルならではと思う。 ヒンデミットは実演で聴いたのは初めてであるが、よく整理された演奏で、特に金管楽器の分厚いがうるさくない、押し付けがましくない響きが快かった。そして「死と変容」であるが、おそらく指揮者もオーケストラも一番気合が入っていて(蛸親父キュッヒル、頭が真っ赤でした)、下手すると最初ドンチャン→あと静かで終わってるだけになってしまうの音楽を、静謐の部分まで堪能させてくれる音楽として聴かせてくれた(あえて「精神性」という言葉は使うまい)。 アンコールはムーティが思いっきり飛ばす、飛ばす、オケは付いていけない箇所もあるし、ちょっと某有名サイト氏の表現を使えば「キュッヒル一人旅」入ってたが、満足度としては高い演奏であった。 来年はあのアーノンクールと来てブルックナーもやるらしいので、万難を排して行きたいのだがどうなることやら。

(注)クラシック愛好家の裾野を広げる観点からそういう人が来ることはもちろん悪いことではないし、自体悪いことではない(ていうか、無頓着すぎる一部クラヲタさんも困ったものである)。ただ気合が入りすぎかと思うので、適度に気持ちもリラックスして、音楽におけるブランド愛好モードが服に表れてもいいが、結婚式披露宴みたいな格好のはちょっとどうかと思う。
また、「死と変容」では曲が終わっていきなり拍手をして、ムーティとキュッヒルがはっきり不快な顔をしていたり、アンコールについてムーティがしゃべり出すと聞かずに拍手というのが見られたのも、そこらへんが影響しているのだろう。マナーとして行きなれない場所に行く場合は、「空気読む」のも必要かと思う。

2005年10月13日

ギュンター・ヘルビッヒ指揮ザールブリュッケン放送交響楽団演奏会

「ドイツのオーケストラ」その2。10月12日放送分で、2005年2月27日のコンサート。

「バイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216」  モーツァルト作曲 (23分05秒)

「“無伴奏バイオリン・パルティータ 第1番 ロ短調
              BWV1002”から」バッハ作曲
                       (2分53秒)
           (バイオリン)デーヴィッド・ギャレット


「交響曲 第9番 ニ短調」         ブルックナー作曲
                      (58分16秒)

          (管弦楽)ザールブリュッケン放送交響楽団
                (指揮)ギュンター・ヘルビヒ

  ~ドイツ・ザールブリュッケン コングレス・ザールで収録~
  (ザール放送協会提供)

とりあえずメモしてみたが、モーツァルトはそれなりに楽しめたが、メインのブルックナーは演奏者の責任ではないが録音があまりよくなく興ざめであった。
私はストライクゾーンが広いのでテンポ速いのも遅いのも、どうしたいのかコンセプトらしきものがつかめればオッケーであるが、テンポが妙にセカセカしたりもたれたりいて、全体の設計をどうしたいのかよくわからなかった。
こういうのをドイツの巨匠として楽しむ趣味も持ち合わせていない。

2005年10月12日

コンヴィチュニーのシューマン交響曲第1番・第4番

先日、ゲヴァントハウスの売店で買ったもので、ジャケットのデザインが東ドイツ時代のレーベルETERNA仕様(Berlin Classics)。いかにもDDR(東ドイツ)というキッチュなジャケットのデザインである。

褒めてるんだかけなしているんだかわからない「いぶし銀の響き」というキャッチフレーズが使われたこのコンビであるが(googleで「ゲヴァントハウス いぶし銀」と検索すると100余出てきた)、このCDを聴くと録音が冴えないことが意外にその理由でないかと思ったりする。リマスターされているのに、しょぼい録音なのである。
で、これも決まり文句として「重厚」、「伝統」という言葉で語られる指揮者であるが、重厚だけでなく情熱(思いっきり陳腐な言葉だが)が備わった演奏で、人をひきつけるものがある。

2005年10月11日

マレク・ヤノフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団演奏会

「ベスト・オブ・クラシック」(ちょっと恥ずかしい番組名)でやる「ドイツのオーケストラ」シリーズ第1回。(10月10日放送分)
2005年1月30日の演奏会で、NHKのサイトの番組表を見ると

歌劇“カプリッチョ”作品85 から 六重奏」
        リヒャルト・シュトラウス作曲
                     (8分38秒)

「 春 」           リヒャルト・シュトラウス作曲
「九 月」           リヒャルト・シュトラウス作曲
「眠りの前に」         リヒャルト・シュトラウス作曲
「夕映えに」          リヒャルト・シュトラウス作曲
                  (※4曲で21分27秒)
「あすの朝 作品27 第4」  リヒャルト・シュトラウス作曲
                       (3分51秒)
          (ソプラノ)クリスティーネ・シェーファー

「アルプス交響曲 作品64」  リヒャルト・シュトラウス作曲
                      (48分55秒)
               (管弦楽)ベルリン放送交響楽団
                 (指揮)マレク・ヤノフスキ
  ~ドイツ・ベルリン フィルハーモニーで収録~
  (ベルリン・ブランデンブルク放送協会提供)

となってて、ご覧のとおり「4つの最後の歌」という文字が入っていない。「4つの…」は作曲者が命名したわけじゃないから外した、というのではなく、ただの入れ忘れだと思う。

前半の「カプリッチョ」の六重奏は後半のコテコテの曲と違って、繊細でいい感じ。
シェーファーの歌も思い入れたっぷりにならない歌もよかった。
「アルペン交響曲」は、特に感想なし(というより、この曲に対する自分の関心のなさのあらわれである)。

MovableType3.2へのアップグレードで

誤って一部エントリーを消してしまいました。
復旧についてはできる範囲でしてみたいと思いますが…。