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2005年12月25日

朝比奈&NHK交響楽団の演奏@N響アワー

N響アワー」のゲストの回ということで、実相寺昭雄が出ていた。尊敬するマエストロということもあり、交響曲第4番の第4楽章が取り上げられていた。使用楽譜はハース版(1878/80)。
2000年11月の朝比奈最晩年の演奏ということもあり、指揮棒をコントロールできないので、指揮者とオーケストラが「お見合い」状態になってしまい、コンサートマスター(山口裕之氏)が振りをいつもより大きくして崩壊を防ぐのがやっとという状態。
最晩年まで音楽活動に情熱を燃やしていた心意気は尊敬し、人間的には好人物であったと思われるが、最晩年は神格化されすぎ、また周囲が本人の体調を配慮せず働かせすぎであったのではないか。

収斂したテンポで統一された音楽で、「21世紀の朝比奈」を実感させてくれる偉大な演奏

という謳い文句(CDの)がむなしい。

2005年12月21日

サロネン「映画音楽作品集」

これも珍しいアルバム。

映画音楽作品集 サロネン&ロスアンジェルス・フィル (SONY)
バーナード・ハーマン:
『知りすぎていた男』前奏曲
『サイコ』組曲
『マーニー』組曲より(2曲)
『めまい』組曲
『引き裂かれたカーテン』より(3曲)
『華氏451』組曲
管弦楽のためのナイト・ピース『タクシー・ドライバー』
エサ=ペッカ・サロネン指揮、ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団

ヒチコック、トリュフォー、スコセッシという映画監督の作につけるため作曲された音楽。
ハーマンについては何も知識はなかったが、1911年生まれで、ジュリアード音楽院で作曲や指揮を学び、22歳でCBS(コロンビア放送局)に入社。23歳でCBS管弦楽団の常任指揮者に就任して、アイヴズの作品など現代音楽の初演などを振っていたりして、作曲活動もしていたそうだ。
現代音楽にも近いからなのか、モダンな楽想を豊富な音の種類でおしゃれに展開、豪華絢爛なサウンドで、打楽器使いも巧みで楽しめる演奏であった。

スラトキンの「バッハ・トランスクリプションズ」

この中のある曲(隠すことはないBWV552)を演奏することになったので、引っ張り出して聴く。

バッハ・トランスクリプションズ(Chandos)
レスピーギ編曲:パッサカリアとフーガハ短調BWV582
バントック編曲:「めざめよ、と呼ぶ声あり」BWV645
オネゲル編曲:プレリュードとフーガ ハ長調BWV545
レーガー編曲:「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」BWV622
エルガー編曲:ファンタジアとフーガ ハ短調BWV537
ヴォーン・ウィリアムズ&アーノルド・フォスター編曲:「われらみな唯一の神を信ず」BWV680
ラフ編曲シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004より)
ホルスト編曲:「ジーグ風フーガ」ト長調BWV577
シェーンベルク編曲:プレリュードとフーガ 変ホ長調「聖アン」BWV552
レナード・スラトキン指揮、BBCフィルハーモニック

見てのとおり珍品的なものもあるが、小理屈言わず楽しく聴ける。オネゲル、ラフがちょっと変わってていい。

2005年12月05日

ラトルの「英雄の生涯」CDと映像

9月にご当地に行ってベルリン・フィル定期で聴いた「英雄の生涯」は同時に録音され、また11月の演奏旅行の曲目として取り上げられ、東京での演奏はBSフジで12月4日に放送された。
簡単な感想を。


○「英雄の生涯」
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」、組曲「町人貴族」
グイ・ブラウンシュタイン(ソロ・ヴァイオリン)
サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

アジアツアーの行き先での先行発売で、演奏時間が80分を超えるため、香港盤は1枚組みだが、日本盤は再生の安定性を重視し2枚組みということらしい。あとタワーレコードで買ったのので、「独占インタビュー小冊子(CDジャケット風)」というのが付いてきた。
「英雄の生涯」の演奏そのものについての印象は大きく変わることはないが、CDで改めて聴くと「英雄の戦い」が終わったあとの室内楽的部分が特にいい。(特に中声部。)
「町人貴族」も諧謔的演出の上手さ、奏者の名人芸が楽しい。

○BSフジ開局5周年記念 TDK創立70周年スペシャル
サー・サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2005年 来日公演

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
アデス:アサイラ
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」作品40
(2005年11月21日東京サントリーホールにて収録)

こちらは録音のひどさにびっくり。CMのほうが音量レベルが高いのは予想していたが、音質もCMのほうがずっと聴き映えする。
また、前半と後半の間にCMが入るとは思っていたが、「英雄の生涯」が終わってのアンコール(ドヴォジャーク「スラブ舞曲」)との間にフェードアウトもさせず、音をぶっちぎっていきなりコマーシャルが入るのも閉口。
NHKと違ったカメラワークが見れたことがせめてもの慰めか。
「アサイラ」は実演で聴いたらもっと楽しそう。

2005年12月03日

アメリカ生まれのスカルラッティ?

NHK関連会社「NHK情報ネットワーク」が運営する「NHKメロディファイル」という着メロサイトがある(PC用サイトはhttp://www.nhk-jn.co.jp/nhk_melody/ここ)。
変わったところではNHKの番組テーマ曲やクラシックもあるので、ここを利用しているのだが、12月2日の新着情報でスカルラッティのソナタ(L.423)の紹介が

クラシック=ドイツみたいなイメージがありがちですが、スカルラッティはアメリカ生まれなそうな

となっていたのにはびっくり仰天。
少したってから見たら、「イタリア生まれ」に直っていたので、誰か通報したのだろう。

2005年12月02日

ベリオ:トランスクリプションズ

買いそびれていたものを先日ゲット。

「ベリオ: トランスクリプションズ」
ルチアーノ・ベリオ
パーセル: ホーンパイプ(「妖精の女王」の導入組曲より)
J.S.バッハ: コントラプンクトゥスXIX
ボッケリーニ: 「マドリッドの夜の帰営ラッパの4つの版」
モーツァルト: モーツァルトのためのディヴェルティメント
アリア 「恋人か女房がこのパパゲーノに」 の12のアスペクト
シューベルト: 交響曲スケッチに基づく 「レンダリング」
ブラームス: クラリネット・ソナタ 作品120のオーケストラ編曲

リッカルド・シャイー(指揮)、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団

シャイーならではのアルバム。
「レンダリング」やブラームス以外は初めて聴く曲ばかり。ベリオのオーケストレーションの上手さを楽しむ。

日本フィル第576回定期演奏会

来年2月に自分で弾くのに、いまだ実演に接したことのないプロコフィエフの交響曲第5番をやるというので、出かけた。

日本フィル第576回定期演奏会
【プロコフィエフ・プログラム】
交響組曲「三つのオレンジへの恋」
ピアノ協奏曲第4番(左手のための)
交響曲第5番
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
ピアノ:舘野泉(協奏曲)
サントリーホール、19:00開演

「3つのオレンジ」は「行進曲」以外の曲を知っている人は、プロコフィエフ・ヲタ以外はあまりいなそうだが(そういえば11月26日にNHKBS2でやってたが見るのを忘れた)、全体的には曲想も楽しいし、演奏も「ノリ」がよく楽しく聴けた。

ピアノ協奏曲は脳溢血から右半身麻痺となったにもかかわらず、懸命なリハビリにより左手による演奏会を行えるまでに恢復した舘野氏がソロをつとめたが、2楽章の叙情的な部分は聴き応えがあったが、さすがに技巧的な1、4楽章は少々苦しいかった。これはオーケストラのほうも演奏機会が少ない曲で、よくのみこめないまま演奏しているところにも原因がありそうで(音程が苦しいところも)、第1楽章の冒頭はちょっとヒヤヒヤした。
(なお、舘野氏取材のためカメラが入っていた。日フィルのサイトでこの曲を演奏するに当たっての舘野氏へのインタビューが読める(リンク先

交響曲は細かい傷はいくつかあるが、下手したらただの爆演になりかねない曲を、指揮者が(いい意味で)整理して、メリハリがあり、それぞれの性格も違えてあり、それなりには満足。弦楽器が奏者によって弾きこなし度が違っていそうなのがちょっと気になる。

2005年12月01日

中断していましたが再開します

11月、前半は割と時間に余裕があったのにカゼをこじらしてしまい、音盤は聴いていたものの書く余裕がなく、体調が回復したら仕事や私事でそれどころではありませんでした。
何回目かの中断ですが○| ̄|_、とりあえずキリがいい12月から再開します。