ドラティ&LSOのチャイコフスキー交響曲全集(Mercury)
「アンタル・ドラティ」(正確にはドラティ・アンタ(ー)ルらしい)で検索したら、この4月9日に生誕100年であった(1988年没)。
それで、DECCAから「A Celebration Antal Dorati」という6枚組CDが出ていたのか。(ちなみのこれを購入してから知ったが、ドラティの現役盤今はあまり多くないようだ。)
これは、ドラティ生誕100年とは関係なく、セットものを安売りしているワゴンにあったもので、しかも購入動機がアレンスキー「チャイコフスキーの主題による変奏曲」が含まれていることである。この曲は、Intanational Music Companyから出ているチェロ用“ORCHESTRAL EXCERPTS”Volume I (ROSE-STUTCH) の冒頭にあるのだが、このシリーズで唯一、音も聴いたこともなく、名前も知らない曲で、長年の謎だった。
あと、チャイコフスキーの交響曲第1~3番のCDを1枚も持ってないorzのも動機。どう考えても、1~3番を自分で弾くことはないが。
ドラティの演奏は、テンポ感、リズム感のノリがよく、またチャイコフスキーの演奏にありがちな妙な感傷、粘り、崩れたテンポに走ることもなく、「運命のテーマ」がどうのこうのとか文学青年のたわごと・雑音を排して、曲を曲として楽しめる。特に1~3番の交響曲は、民謡風リズムノリノリのところが楽しい。
(「俊敏様式」なる言葉大好きのライターさん、昔の演奏家もこういう人いたんだよ。)
ただ、交響曲第5番だけ、特に第4楽章がどうしちゃったの?というくらい妙なテンポの揺れがあるのが謎。
また、問題のアレンスキーの曲は、オーケストラスタディの本に取り上げられるような技術的難所があることは、わかった。
なお、言わずもがなだがMercury の名録音がすばらしい。
○チャイコフスキー交響曲全集
ドラティ指揮ロンドン交響楽団
CD1:交響曲第1番、第2番
CD2:交響曲第3番、チャイコフスキーの主題による変奏曲(アレンスキー)
CD3:交響曲第4番、フランチェスカ・ダ・リミニ、「イゴール公」序曲(ボロディン)
CD4:交響曲第5番、スラヴ行進曲、歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「ワルツ」、「ポロネーズ」
CD5:交響曲第6番、幻想序曲「ロメオとジュリエット」
録音:1958-65年[ステレオ]