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2006年04月18日

ドラティ&LSOのチャイコフスキー交響曲全集(Mercury)

「アンタル・ドラティ」(正確にはドラティ・アンタ(ー)ルらしい)で検索したら、この4月9日に生誕100年であった(1988年没)。
それで、DECCAから「A Celebration Antal Dorati」という6枚組CDが出ていたのか。(ちなみのこれを購入してから知ったが、ドラティの現役盤今はあまり多くないようだ。)
これは、ドラティ生誕100年とは関係なく、セットものを安売りしているワゴンにあったもので、しかも購入動機がアレンスキー「チャイコフスキーの主題による変奏曲」が含まれていることである。この曲は、Intanational Music Companyから出ているチェロ用“ORCHESTRAL EXCERPTS”Volume I (ROSE-STUTCH) の冒頭にあるのだが、このシリーズで唯一、音も聴いたこともなく、名前も知らない曲で、長年の謎だった。
あと、チャイコフスキーの交響曲第1~3番のCDを1枚も持ってないorzのも動機。どう考えても、1~3番を自分で弾くことはないが。

ドラティの演奏は、テンポ感、リズム感のノリがよく、またチャイコフスキーの演奏にありがちな妙な感傷、粘り、崩れたテンポに走ることもなく、「運命のテーマ」がどうのこうのとか文学青年のたわごと・雑音を排して、曲を曲として楽しめる。特に1~3番の交響曲は、民謡風リズムノリノリのところが楽しい。
(「俊敏様式」なる言葉大好きのライターさん、昔の演奏家もこういう人いたんだよ。)
ただ、交響曲第5番だけ、特に第4楽章がどうしちゃったの?というくらい妙なテンポの揺れがあるのが謎。
また、問題のアレンスキーの曲は、オーケストラスタディの本に取り上げられるような技術的難所があることは、わかった。
なお、言わずもがなだがMercury の名録音がすばらしい。

○チャイコフスキー交響曲全集
ドラティ指揮ロンドン交響楽団
CD1:交響曲第1番、第2番
CD2:交響曲第3番、チャイコフスキーの主題による変奏曲(アレンスキー)
CD3:交響曲第4番、フランチェスカ・ダ・リミニ、「イゴール公」序曲(ボロディン)
CD4:交響曲第5番、スラヴ行進曲、歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「ワルツ」、「ポロネーズ」
CD5:交響曲第6番、幻想序曲「ロメオとジュリエット」

録音:1958-65年[ステレオ]

2006年04月09日

司会者交代の「N響アワー」(4/9)

ということで、4月9日より大河内奈々子タンにかわって、NHKアナウンサーの高橋美鈴様。「様」を付けたくなるような、池辺先生のダジャレにもニッコリする古典的正統派NHK女性アナウンサーの典型である。
前任者と違い、作曲家、演奏家、指揮者の名前を噛まずによどみなく読んでくれる、ということに感動する自分に感動。

曲目はNHKのサイトを引用するとこう表記されているのだが、


プロメテウス (火の詩)作品60 (スクリャービン)

 管弦楽:NHK交響楽団

 指揮:ウラディーミル・アシュケナージ

 ピアノ:ペーテル・ヤブロンスキー

 合唱:国立音楽大学

 2006年2月25日 第1562回定期 (NHKホール)

交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲そう」から (チャイコフスキー)

 管弦楽:NHK交響楽団

 指揮:ウラディーミル・アシュケナージ

 2006年3月3日 第1563回定期 (NHKホール)

「悲そう」という表記に脱力。
「プロメテウス」は、「色光ピアノ」を本当に使った完全版の世界初演ということで話題となったものだが、前に一度BSで見たときも思ったが、ホールにいたらまた違うのだろうが、あまり曲に集中できなくて「何だこりゃ」状態のうちに終了。(BSで見たとき前プロでやっていた交響曲第1番は、合唱までついているのに曲が「何だこりゃ」だが。)メリットとしてはアシュケナージの指揮姿を見なくてすむことか。
続いての「悲そう」。なんで最近この指揮者・オケでチャイコフスキー交響曲やりすぎなのか。スクリャービンと違い指揮者の姿が見えてしまう。人柄はよさそうで、優秀なピアニストであったのに、指揮は音楽に合わせてギクシャクしながら踊っているだけであるのが悲しい。
N響団員氏のサイトの日記で、

アシュケナージ先生はとても細かい所までニュアンスを大事にされるので、場合によっては私にはどうしたらよいのか良く理解出来ない事があります。微妙な節回しなどはあらかじめ決められるようなものではないと思うのですが、そこまできちんと決めておかれたいようです。ですが結局本番では足並みが揃いませんでした。ピアノのように一人で弾く場合にはルバートをきちんと決める事はできるでしょうが、オーケストラのように何十人もの人が弾く場合には色々約束事をしてもその場になると人によって感じ方が違ってしまうのです。
(http://www.nezu.ms/tubuyaki.06.02.html)

とあるが、これからするとコントロールするところとオーケストラの自発性に任せるところの加減に問題があるのか。

2006年04月05日

海外クラシックコンサート- バレンボイムとブロムシュテット ドイツの二つの演奏会 -

ブロムシュテット&ゲヴァントハウスO.の「さよならコンサート」

メインはブロムシュテット。ゲヴァントハウスO.とのさよならコンサートでバッハの「前奏曲とフーガ」はバッハのライプツィヒ時代の作品、アンコールのメンデルスゾーンもライプツィヒとゆかりの深い作曲家。(そういえばブルックナーの交響曲第7番もこのオーケストラの初演であった。)
オルガン演奏についてはあれこれ言える知識もないが、この曲のシェーンベルクによる管弦楽編曲をこんど弾くので、そういう観点からは面白く聴いた。
ブルックナーは番組でもとくに触れていなかったが、いわゆる第2稿のハース校訂による演奏。第3楽章が割と遅めであるが、それはじっくりと歌っているためで全体を通じて弛緩がなく、また奇をてらったことは何もしていないが、おそらく例によってネチネチ練習をやった成果で、大音量のところでも金管楽器はきれいな音で、楽器のバランスもよく配慮されているようだ。曲のよさに浸れるできる演奏。
海賊盤CDが出ているようだが、正規盤どっかで出してくれないか。


バレンボイム&ラン・ランの方は、名前を見ただけでニヤニヤしてしまうが、期待(?)を裏切らない、特に指揮者の何かやってやろうという自意識に満ち溢れた演奏で、妙なテンポの揺れなど随所に出てきてわらかしてくれる。もっとラン・ランの華麗な指さばきを披露させてやれよ。
(好きだという方、趣味の相違ということで勘弁を。自分にとってはバレンボイムはいつまでたってもフルトヴェングラーの指揮マネをしている半ズボンの少年なので、偏見満載、バイアスかかりまくりの評価にどうしてもなってしまう。)
曲目の詳細は続きで。

○ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(40:51)
ラン・ラン(pf)、ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団
(2005/9/9,ドイツ・ベルリン フィルハーモニーで収録、ベルリン・ブランデンブルク放送協会提供)


○バッハ:前奏曲とフーガ変ホ長調 BWV552(14:59)
ミヒャエル・シェーンハイト(org.)
○ブルックナー:交響曲第8番(1889/90、ハース校訂)(83:41)
○メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」より第3楽章(3:00)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO.
(2007/7/1、ライプツィヒ、新ゲヴァントハウス、中部ドイツ放送協会提供)

○グリーグ:劇音楽「ペール・ゲュント」から「前奏曲」、「オーセの死」、「アニトラの踊り」、「ペール・ギュントの帰郷」
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、サンフランシスコ交響楽団(CD)

2006年04月02日

奈々子タン、「N響アワー」を1年で去る

と書いたが、あまりにもやる気のない大河内奈々子はどうでもよかった。専門家である池辺先生に教えてもらうという立場なので、クラヲタ芸能人(そんなのいるのか)がやるわけにいかないし(「アシュケナージの指揮は・・・」と言い出しても困る)、かといって奈々子嬢のように台本の下読みをしていないようなのも困る。
4月からは芸能人ではなく、高橋美鈴アナが進行役となるが、NHKのサイトの次回分の紹介(「今週の主な番組」)に

新年度、新司会に高橋美鈴アナウンサーを迎え、リニューアルする「N響アワー」。池辺晋一郎を「音楽を愉快に伝える作曲家」、高橋アナを「音楽の初心者で情報伝達のプロ」の進行役と位置づけ、音楽の魅力をたっぷり紹介する。

とあったのがちょっと笑った。奈々子タンは「情報伝達」に難ありということだったのか。

肝心の番組は「- 名演奏ふたたび~2005年ベスト・コンサート -」の集計結果であったが、投票結果はそれとして部分ではあるが実際の映像を流すのにさりげなく池辺先生の好みを入れているところに、さりげない自己主張を感じた(パーヴォ・ヤルヴィを紹介するのに自分が好きだからとシューマンの交響曲第3番第1楽章を取り上げていた)
また、コンサートトップテンのうち、音楽監督が2つだけなのに、ヤルヴィが3つ全部入っているなどは、なるほどと思わせるものあり。