レーグナーのブルックナーなど入ったボックス(Berlin Classics *cl* )
ブルックナーの交響曲4~9番、ミサ曲第2、3番、マーラーの交響曲第3番、ワグナーの交響曲ハ長調が入ったボックス。
レーグナーのブルックナーをまとめて聴くのは初めて。国内盤の「ドイツ・シャルプラッテン」のレーベルで出ていた記憶があるが、なぜ手を伸ばしていないかはわからない。ケーゲルのように熱烈ファンがいる指揮者ではないからあまり目に留まらなかったのか、それともコーホー先生が絶賛するから忌避したのかもしれない。
これだけ入っていると結構聴くの時間がかかり、連休の休みをまたいでしまった。
第一の特徴は、多くがびっくりするような速いテンポで演奏されていることで、ブルックナーの交響曲第6、9番はもちろんとして、第4番、第7番も60分を切っている。演奏時間が短いだけでなく、普通、休止符で残響をいつくしむようなところも多くがさっさと「さ、次いこ」と次の楽節に移っている。遅いテンポのブルックナー愛好家には耐え難いという人も少なくないのではないか。かと思うと突然、大見得を切るようなところもあったりして、油断できない。
誰にでも勧められる演奏ではないが、こんなブルックナーもあり、ということで持っておきたい。個人的には第6番(特に第2楽章)、第9番が楽しめた。テンポの遅い楽章のほうが、「セカセカ感」が前面に出ないのだろう。
マーラーの方はバーンスタインのむせ返るようなものと対極にある、これまたサラサラスタイルであるが、交響曲第3番だとさほど違和感を覚えないし、第6楽章で飽きてしまうこともない。ワーグナーは「ジークフリート牧歌」は名曲、演奏もそれにふさわしいが、初めて聴いた交響曲ハ長調はオーケストラの標準的レパートリーとして定着していないのがうなづけてしまう曲。シューベルトとメンデルスゾーンを混ぜて薄めたような出来で、策士の指揮者をもってしても聴きとおすのはつらかった。
CD-1
・ブルックナー:ミサ曲 第2番 ホ短調
・ブルックナー:テ・デウム
マグダレーナ・ハヨーショヴァー(S)
ローズマリー・ラング(A)
ペーター・ユルゲン・シュミット(T)
ヘルマン・クリスティアン・ポルスター(Bs)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団&合唱団
1988年2&6月ステレオ録音
CD-2
・ブルックナー:ミサ曲 第3番ヘ短調 WAB28
マグダレーナ・ハヨーショヴァー(S)
ローズマリー・ラング(A)
アンドレアス・シュミット(T)
ヘルマン・クリスティアン・ポルスター(Bs)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団&合唱団
1988年9月ステレオ録音
CD-3
・ブルックナ-:交響曲 第4番『ロマンティック』(ノーヴァク版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1983年7月&1984年11月ステレオ録音
CD-4
・ブルックナー:交響曲 第5番(原典版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1983年9月&1984年1月ステレオ録音
CD-5
・ブルックナー:交響曲 第6番(原典版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1980年6月ステレオ録音
CD-6
・ブルックナー:交響曲 第7番(ハース版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1983年5&8月ステレオ録音
CD-7
・ブルックナー:交響曲 第8番(ハース版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1985年5&7月ステレオ録音
CD-8
・ブルックナー:交響曲 第9番(原典版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1983年2月ステレオ録音
CD-9&10
・マーラー:交響曲 第3番
ラトヴィガ・ラッペ(A)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団&少年少女合唱団、女声合唱団
1983年1&10月ステレオ録音
CD-11
・ワーグナー:交響曲 ハ長調
・ワーグナー:ジークフリート牧歌
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1978年10&11月ステレオ録音